江戸川乱歩 『人間豹』 試みに、足音を盗んでソッと歩いてみたが、やっぱりサワサワと草むらを分けて風の吹き過ぎるような音がする。 都会の雑沓から遠く離れた武蔵野の深夜は、冥府のように暗く静まり返っていた。 音といっては空吹く風、光といっては瞬く星のほかにはない。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア