一方には大きな本棚に、金文字の褪せた古ぼけた洋書がギッシリ詰まっているかと思うと、一方の棚には、薬剤であろう、レッテルを貼りつけた大小さまざまのガラス瓶が、ほこりまみれになって並んでいる下に、実験台のようなものがあって、たくさんの試験管、フラスコ、ビーカー、蒸溜器などが、雑然と置いてある。
また別の一隅には、ガラス張りの棚があって、何かの動物の、人間のよりは平べったい髑髏が、三つも四つも、眼の窪にほこりを溜めてころがっているかと思うと、その下の段には、外科医の使うような、無気味な銀色の道具箱が、半ば赤錆びになって、ズラリと並んでいる。
ガラス棚の横手には、大きなロクロみたいな器械が据えつけてある。