老人は薄暗がりを幸いに、窓をあけると見せかけ、彼の油断している隙に、廊下に出て、そとから閂をかけてしまったのだ。
彼は幾度も、全身で扉にぶっつかってみたが、なんの効果もないことがわかったので、今度は手さぐりに、窓はないかと調べてみたが、まわりはすっかり板張りになっていて、窓らしいものは一つもなかった。
三畳敷きほどのまったく採光設備のない物置きのような部屋だ。
老人は薄暗がりを幸いに、窓をあけると見せかけ、彼の油断している隙に、廊下に出て、そとから閂をかけてしまったのだ。
彼は幾度も、全身で扉にぶっつかってみたが、なんの効果もないことがわかったので、今度は手さぐりに、窓はないかと調べてみたが、まわりはすっかり板張りになっていて、窓らしいものは一つもなかった。
三畳敷きほどのまったく採光設備のない物置きのような部屋だ。