江戸川乱歩 『人間豹』 彼は歯を喰いしばって、脂汗を流して、節穴にしがみついているほかはなかった。 怪人はまだ充分の力を出してはいなかった。 ただ猫が鼠をもてあそぶように、相手をもてあそんでいるにすぎなかったが、しかし、か弱い弘子の方では息も絶え絶えの力闘であった。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア