江戸川乱歩 『人間豹』 かくして神谷は、その恋人の魂と、同時に肉体をさえも、まったくこの世から失ってしまったのである。 彼はクナクナと密室の床に倒れ伏したまま、長い長いあいだ、死人のように動かなかった。 からだじゅうに脂汗を流し、もみくたになった紙屑のように動かなかった。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア