江戸川乱歩 『人間豹』 さすがの怪物も、この捨て身の不意打ちに抗する力はなかった。 なんとも形容のできない悲痛な咆哮が天井にこだましたかと思うと、組み合った二人のからだは、降りしきる雪紙の中を、巴に回転しながら、舞台の上に墜落した。 だが、野獣は生来身軽である。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア