「いや、ところが、塀のそとへは一歩も出なくていいんです。
その先方の家というのが、またひどく変っていましてね、ちょうどお誂え向きなんですよ。
家のまわりには高いコンクリート塀をめぐらし、その上にビール瓶のかけらが針の山のように植えつけてあろうという実に厳重な構えで、主人は年がら年中一と間にとじこもったまま、一歩もそとへ出ないのです。
「いや、ところが、塀のそとへは一歩も出なくていいんです。
その先方の家というのが、またひどく変っていましてね、ちょうどお誂え向きなんですよ。
家のまわりには高いコンクリート塀をめぐらし、その上にビール瓶のかけらが針の山のように植えつけてあろうという実に厳重な構えで、主人は年がら年中一と間にとじこもったまま、一歩もそとへ出ないのです。