江戸川乱歩 『人間豹』 二匹の人獣は、淡い車内燈の光の前で、寸分違わぬ顔と顔とを突き合わせ、牙をむき、敵意に燃えて睨み合った。 恩田の顔には、けだものが鏡の前に立たされたような驚愕の表情があった。 お化けにでも出っくわしたような恐怖の色が、まざまざと読まれた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア