夏目漱石 『虞美人草』 急灘を落ち尽すと向から空舟が上ってくる。 竿も使わねば、櫂は無論の事である。 岩角に突っ張った懸命の拳を収めて、肩から斜めに目暗縞を掠めた細引縄に、長々と谷間伝いを根限り戻り舟を牽いて来る。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア