江戸川乱歩 『人間豹』 親方は力の強い犬のために、だんだんうしろへ引きずられながら、樹立のあいだへ身を隠すようにして、前方の人影を見つめた。 二匹の犬を連れた異様の人物は、樹蔭を出て常夜燈の薄明かりの下を右から左へと横ぎっていた。 黒い詰襟の服を着た痩せたお爺さんだ。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア