夏目漱石 『虞美人草』 二人は松と桜と京人形の群がるなかに這い上がる。 幕と連なる袖の下を掻い潜ぐって、松の間を渡月橋に出た時、宗近君はまた甲野さんの袖をぐいと引いた。 赤松の二抱を楯に、大堰の波に、花の影の明かなるを誇る、橋の袂の葭簀茶屋に、高島田が休んでいる。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア