先方は抜け道の向こうの出口に近い場所を、ノロノロと歩いていたのだが、明智たちがこちらの角を曲がって、姿を見せたとき、そいつは振り返って、じっと彼らを見つめていたように感じられる。
それからというもの、なぜか一そう歩度をゆるめながら、ほとんど一と足ごとに、さもうさんらしく、こちらを盗み見ている様子である。
ただのチンドン屋が、職工と「よいとまけ」にこんなに関心を持つというのは変ではないか。
先方は抜け道の向こうの出口に近い場所を、ノロノロと歩いていたのだが、明智たちがこちらの角を曲がって、姿を見せたとき、そいつは振り返って、じっと彼らを見つめていたように感じられる。
それからというもの、なぜか一そう歩度をゆるめながら、ほとんど一と足ごとに、さもうさんらしく、こちらを盗み見ている様子である。
ただのチンドン屋が、職工と「よいとまけ」にこんなに関心を持つというのは変ではないか。