古い西洋館の隅々に悪鬼の怨念が潜んでいるかと疑われ、殊にあの三階の円塔は、魑魅魍魎の棲みかのようにさえ思われて、誰もその付近へ近よるものもない有様であった。
浴場殺人事件の翌々日に葬儀がおこなわれ、その翌日、すなわち事件から三日後の夜八時頃のことであった。
一郎青年はもうすっかり床ばらいをして、二階の書斎で父の伊志田氏と、今後の邸内の警戒について、いろいろと話し合っていた。
古い西洋館の隅々に悪鬼の怨念が潜んでいるかと疑われ、殊にあの三階の円塔は、魑魅魍魎の棲みかのようにさえ思われて、誰もその付近へ近よるものもない有様であった。
浴場殺人事件の翌々日に葬儀がおこなわれ、その翌日、すなわち事件から三日後の夜八時頃のことであった。
一郎青年はもうすっかり床ばらいをして、二階の書斎で父の伊志田氏と、今後の邸内の警戒について、いろいろと話し合っていた。