二人の寝室には別に取り乱した跡もないし、玄関のドアはちゃんと内側からしまりがしてあった。
しいて想像すれば、二人は窓から庭に出て、煉瓦塀をのり越して外出したとでも考えるほかはないのだが、一郎にしても綾子にしても、そんなばかなまねをするはずがなかった。
一方、怪青年の身元については、小林少年の証言によって、北森課長の部下の二人の刑事が、深夜ながら、伊志田邸裏の空地に面した小住宅を訪ねまわった結果、案外たやすく、彼の自宅をつき止めることができた。
二人の寝室には別に取り乱した跡もないし、玄関のドアはちゃんと内側からしまりがしてあった。
しいて想像すれば、二人は窓から庭に出て、煉瓦塀をのり越して外出したとでも考えるほかはないのだが、一郎にしても綾子にしても、そんなばかなまねをするはずがなかった。
一方、怪青年の身元については、小林少年の証言によって、北森課長の部下の二人の刑事が、深夜ながら、伊志田邸裏の空地に面した小住宅を訪ねまわった結果、案外たやすく、彼の自宅をつき止めることができた。