伊志田氏は明智に助けられたことは充分意識している様子であったが、立っている気力もなく、グッタリと地上に倒れて、何かわけのわからないことをつぶやきながら、力ない手で、しきりと穴蔵の一方を指さすのであった。
明智は、伊志田氏が何か言おうとしているのかを確かめるために、その指先の示す方角へ、懐中電燈を振り照らした。
「おやっ、あすこにもなんだか人がいるんじゃありませんか」
伊志田氏は明智に助けられたことは充分意識している様子であったが、立っている気力もなく、グッタリと地上に倒れて、何かわけのわからないことをつぶやきながら、力ない手で、しきりと穴蔵の一方を指さすのであった。
明智は、伊志田氏が何か言おうとしているのかを確かめるために、その指先の示す方角へ、懐中電燈を振り照らした。
「おやっ、あすこにもなんだか人がいるんじゃありませんか」