明智は控えの間を通り抜けて、襖のそとに立ち、しばらく様子を窺っていたが、やがて、ソッと襖をひらいて、部屋の中を覗きこんだ。
そこには立派な金ピカの仏壇が安置され、あけ放った扉の前には、妙な形のロウソク立てになん十本という小ロウソクが、チロチロと赤い焔をゆるがしていた。
老人は祈祷者かなんぞのような白衣を着て、仏壇に向かって端坐し、数珠をつまぐりながら、歯のない口を無意味に動かして、襖のひらいたのも知らぬげに、一心不乱に経文を読誦していた。
明智は控えの間を通り抜けて、襖のそとに立ち、しばらく様子を窺っていたが、やがて、ソッと襖をひらいて、部屋の中を覗きこんだ。
そこには立派な金ピカの仏壇が安置され、あけ放った扉の前には、妙な形のロウソク立てになん十本という小ロウソクが、チロチロと赤い焔をゆるがしていた。
老人は祈祷者かなんぞのような白衣を着て、仏壇に向かって端坐し、数珠をつまぐりながら、歯のない口を無意味に動かして、襖のひらいたのも知らぬげに、一心不乱に経文を読誦していた。