先ず明智の口から、地下室発見の次第、伊志田氏と綾子さんを助け出した顛末を、かいつまんで物語ったが、一郎青年は聞くごとに顔色を変えて、悪魔の残虐を呪った。
「それにしても、なんという恐ろしい犯罪事件でしょう。
僕たち一家のものが、最後の一人まで害を受けていながら、しかも犯人が何者だか少しも見当がつかないなんて」
先ず明智の口から、地下室発見の次第、伊志田氏と綾子さんを助け出した顛末を、かいつまんで物語ったが、一郎青年は聞くごとに顔色を変えて、悪魔の残虐を呪った。
「それにしても、なんという恐ろしい犯罪事件でしょう。
僕たち一家のものが、最後の一人まで害を受けていながら、しかも犯人が何者だか少しも見当がつかないなんて」