不思議なことに、最初君が傷つけられた時、カーテンの蔭に隠れていた曲者をおっかけた折には、少しもヘリオトロープの匂いなんかしなかったのだ。
その時には、犯人が匂いのことまで、まだ気をくばっていなかったのだよ。
そして、あとになって、僕が綾子さんがヘリオトロープを使っていることを知るようになってから、さっそくあの匂いを利用して、誤った判断におとしいれることを考えついたのだ」
不思議なことに、最初君が傷つけられた時、カーテンの蔭に隠れていた曲者をおっかけた折には、少しもヘリオトロープの匂いなんかしなかったのだ。
その時には、犯人が匂いのことまで、まだ気をくばっていなかったのだよ。
そして、あとになって、僕が綾子さんがヘリオトロープを使っていることを知るようになってから、さっそくあの匂いを利用して、誤った判断におとしいれることを考えついたのだ」