江戸川乱歩 『月と手袋』 克彦はそのときの巨大な赤い月を、あの凶事の前兆として、いつまでも忘れることができなかった。 二月の寒い夜であった。 まだ七時をすぎたばかりなのに、その町は寝しずまったように静かで、人通りもなかった。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア