江戸川乱歩 『月と手袋』 股野はいつもの通り、太い鼈甲縁の目がねをかけ、黒のズボンに茶色のジャンパーを着て、詩人めいた長髪に紺のベレ帽をかむっていた。 室内でも脱がない習慣である。 映画界に出入りするようになってから、高利貸のくせに、そんな服装をするようになっていた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア