江戸川乱歩 『月と手袋』 十分ほど、彼はアームチェアにもたれこんで、じっとしていた。 絞首台の幻影が、遠くからバーッと近づいて、眼界一ぱいにひろがり、また遠くから近づいて来た。 あらゆる想念が、目まぐるしく彼の脳中をひらめき過ぎた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア