夏目漱石 『虞美人草』 見上ぐる人は這う雲の影を沿うて、蒼暗き裾野から、藍、紫の深きを稲妻に縫いつつ、最上の純白に至って、豁然として眼が醒める。 白きものは明るき世界にすべての乗客を誘う。 「おい富士が見える」と宗近君が座を滑り下りながら、窓をはたりと卸す。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア