夏目漱石 『虞美人草』 母は掻き馴らしたる灰の盛り上りたるなかに、佐倉炭の白き残骸の完きを毀ちて、心に潜む赤きものを片寄せる。 温もる穴の崩れたる中には、黒く輪切の正しきを択んで、ぴちぴちと活ける。 ――室内の春光は飽くまでも二人の母子に穏かである。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア