往来ではないので中々人通りはなかったが、やっとして十五六歳の少年が、窓の向うの生垣の外をハーモニカを吹き鳴らしながら通りかかった。
愛之助は悪魔がまだ同じ家にいると信じていたので、声をかけることを憚り、手帳を破って手紙を書き、銀貨を包んで重りにして、窓から少年の足元へ投げた。
幸い彼の意志が通じて、少年はすぐ様附近の交番へ駈けつけてくれた。
往来ではないので中々人通りはなかったが、やっとして十五六歳の少年が、窓の向うの生垣の外をハーモニカを吹き鳴らしながら通りかかった。
愛之助は悪魔がまだ同じ家にいると信じていたので、声をかけることを憚り、手帳を破って手紙を書き、銀貨を包んで重りにして、窓から少年の足元へ投げた。
幸い彼の意志が通じて、少年はすぐ様附近の交番へ駈けつけてくれた。