江戸川乱歩 『猟奇の果』 仮令姦婦とは云え、その美しい自分の妻を、こうして尾行している、泥棒と探偵の様に追跡しているという事実が、彼の猟奇心を妙に擽った。 追跡そのものが、何かしら性慾的な事柄にさえ思われた。 前を走る車の後部の窓から、妻の白い襟足がチラチラ見えた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア