「君は確かに品川君だろうね。
生きているんだね」
と妙なことを口走ったまま、ポイとどこかへ立去ってしまったこと、間もなく細君の芳江が行方不明になったこと、その時青木の住所の附近で、品川と芳江とが肩を並べて歩いているのを見かけたものがあること、等、等、等を詳細に物語り、そういう訳だから、この両人の行方不明事件の裏には、あの怪物がいるに違ない。
「君は確かに品川君だろうね。
生きているんだね」
と妙なことを口走ったまま、ポイとどこかへ立去ってしまったこと、間もなく細君の芳江が行方不明になったこと、その時青木の住所の附近で、品川と芳江とが肩を並べて歩いているのを見かけたものがあること、等、等、等を詳細に物語り、そういう訳だから、この両人の行方不明事件の裏には、あの怪物がいるに違ない。