偽総監の机上には、決裁すべき重要書類の外に、市民からの非難攻撃の投書が山と積まれた。
彼は毎日定刻に登庁して、書類に盲目判を捺すのと、この興味深き投書を読むのが仕事であった。
当時総監室を訪れた庁内の人達は、彼がさも愉快そうに、ニタニタ笑いながら、総監罵倒の投書文に読み耽っているのを目撃して、この老政治家の太っ腹に驚嘆したものであるが、その実何も驚くことはなかったのだ。
偽総監の机上には、決裁すべき重要書類の外に、市民からの非難攻撃の投書が山と積まれた。
彼は毎日定刻に登庁して、書類に盲目判を捺すのと、この興味深き投書を読むのが仕事であった。
当時総監室を訪れた庁内の人達は、彼がさも愉快そうに、ニタニタ笑いながら、総監罵倒の投書文に読み耽っているのを目撃して、この老政治家の太っ腹に驚嘆したものであるが、その実何も驚くことはなかったのだ。