夏目漱石 『虞美人草』 次の間を立て切る二枚の唐紙は、洋紙に箔を置いて英吉利めいた葵の幾何模様を規則正しく数十個並べている。 屋敷らしい縁の黒塗がなおさら卑しい。 庭は二た間を貫ぬく椽に沿うて勝手に折れ曲ると云う名のみで、幅は茶献上ほどもない。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア