夏目漱石 『虞美人草』 五年は昔である。 西東長短の袂を分かって、離愁を鎖す暮雲に相思の関を塞かれては、逢う事の疎くなりまさるこの年月を、変らぬとのみは思いも寄らぬ。 風吹けば変る事と思い、雨降れば変る事と思い、月に花に変る事と思い暮らしていた。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア