だが、その両手さえも、一センチずつ、一センチずつ隠れていって、最後に、何かをつかもうとする手首だけが地上に残り、五本の足のカニのように、どろの上をはいまわっていたが、それすら、ぼかすようにどろの中に消えていった。
しばらくは、砂まじりのどろの表面がブクブクとあわだっていたが、やがて、それも、なにごともなかったように静まり返ってしまった。
一面の白砂の中に、さしわたし一間ほど、丸くどろによごれた個所が残った。
だが、その両手さえも、一センチずつ、一センチずつ隠れていって、最後に、何かをつかもうとする手首だけが地上に残り、五本の足のカニのように、どろの上をはいまわっていたが、それすら、ぼかすようにどろの中に消えていった。
しばらくは、砂まじりのどろの表面がブクブクとあわだっていたが、やがて、それも、なにごともなかったように静まり返ってしまった。
一面の白砂の中に、さしわたし一間ほど、丸くどろによごれた個所が残った。