そのショーの舞台には、赤、青、黄色と、五色の照明が交錯し、客席からはテープ花火がポンポンと発射され、五彩のテープが三人の金色の踊り子の頭上に雨と降り、無数の巨大なゴム風船が、五色のクラゲの群れのように空間を漂い、はでなバンドの気ちがいめいた奏楽が、ギラギラした色彩の混乱と相応じて、場内数百人の男女を狂気の陶酔に導いていた。
耳もろうする奏楽、テープの発射音、泥酔男の蛮声、女たちの嬌声の中に、ふと、異様なささやき声が、影男の殿村の耳たぶをくすぐった。
ひょいと顔を向けると、そこに、白髪白髯の老人の顔があった。