江戸川乱歩 『影男』 黒ビロードの人間の姿が、二匹の美しい人魚にはさまれて、海底へ沈んでいった。 ともすれば浮き上がりそうになるからだを、両側の人魚が巧みに下へ下へと引きおろしてくれた。 仮面の中へボンベの酸素が適度に漏れているらしく、少しも息苦しくはなかった。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア