江戸川乱歩 『影男』 嬉々として逃げ走り、追いすがり、重なってころがり、抱き合って転々し、しかし、身動きのたびごとに、ふたりの傷はますますふえていった。 もはや、顔もからだも一面の鮮血にぬれて、ふたりは巨大な紅ホオズキのように見えた。 まっかに染まった男の顔、女の顔。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア