そういう不純な現実面を完全に取りのぞいてしまおうとしたのが、パノラマ館の偉大な着想だったのです。
パノラマ館はガス・タンクのような円形の建物でした。
入り口をはいると、暗いトンネルのような地下道があって、そこをくぐり抜けて階段を上がると、われわれの目から、この東京という現実の世界がまったく消えうせて、そこに別の一つの世界が出現します。
そういう不純な現実面を完全に取りのぞいてしまおうとしたのが、パノラマ館の偉大な着想だったのです。
パノラマ館はガス・タンクのような円形の建物でした。
入り口をはいると、暗いトンネルのような地下道があって、そこをくぐり抜けて階段を上がると、われわれの目から、この東京という現実の世界がまったく消えうせて、そこに別の一つの世界が出現します。