瞬間のできごとだったが、左へよければ先方も左へ、右によければ先方も右へ、こちらの逃げるほうへ迫ってくるように思われ、道のまんなかでドギマギしたが、とっさに心をきめて、相手にかまわず、一方へ駆けだした。
足の痛みも忘れて走った。
しかし、傷ついた足は、やはり思うままにならず、パッとステッキが飛んで、かれのからだはアスファルトをたたきつけるようにころがっていた。
瞬間のできごとだったが、左へよければ先方も左へ、右によければ先方も右へ、こちらの逃げるほうへ迫ってくるように思われ、道のまんなかでドギマギしたが、とっさに心をきめて、相手にかまわず、一方へ駆けだした。
足の痛みも忘れて走った。
しかし、傷ついた足は、やはり思うままにならず、パッとステッキが飛んで、かれのからだはアスファルトをたたきつけるようにころがっていた。