ある夜一人のおじさんが(と云っても二十何歳の青年なのだが)蘭子達の寝室へ這入って来た。
蘭子はそのおじさんを二三度見たことを覚えていたけれど、誕生がすんだばかりの赤ちゃんには、これがどうした青年で、何という名前だか分り様筈がない。
随ってその夜突然の兇行の動機も、兇行そのことさえも、彼女には全く無意味でしかなかった。
ある夜一人のおじさんが(と云っても二十何歳の青年なのだが)蘭子達の寝室へ這入って来た。
蘭子はそのおじさんを二三度見たことを覚えていたけれど、誕生がすんだばかりの赤ちゃんには、これがどうした青年で、何という名前だか分り様筈がない。
随ってその夜突然の兇行の動機も、兇行そのことさえも、彼女には全く無意味でしかなかった。