江戸川乱歩 『悪霊物語』 老人は暗闇の中で、息の音も立てないで、小説家の感動を感じ取ろうとしていた。 蘭堂の両の手が、はじめはゆるゆると、やがて、徐々に速度を増して、ついには恐ろしい早さで、その物体の上を、這いまわった。 恍惚として、時のたつのも忘れて、這いまわった。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア