立ち上がって、芝生のはずれの崕はなまで行って、じっと前の青黒い海を見つめていたが、飛びこむ気にはなれなかった。
いよいよの土壇場までには、まだ少しあいだがあると思った。
その一寸のばしが、目覚し時計の音を聞いてから、温かい蒲団の中にもぐっているように、何とも云えず物憂く、こころよかった。
立ち上がって、芝生のはずれの崕はなまで行って、じっと前の青黒い海を見つめていたが、飛びこむ気にはなれなかった。
いよいよの土壇場までには、まだ少しあいだがあると思った。
その一寸のばしが、目覚し時計の音を聞いてから、温かい蒲団の中にもぐっているように、何とも云えず物憂く、こころよかった。