江戸川乱歩 『薔薇夫人』 じっと前の海を見つめていたが、飛び込む気には、なれなかった。 いよいよのどたんばまでには、まだ少しあいだがあると思った。 その一寸のばしが、目覚し時計の音をきいてから、蒲団の中にもぐっているように、何とも云えず物憂く、ここちよかった。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア