江戸川乱歩 『薔薇夫人』 その一寸のばしが、目覚し時計の音をきいてから、蒲団の中にもぐっているように、何とも云えず物憂く、ここちよかった。 もう海と空の見さかいがつかぬほど、暗くなっていた。 汽船たちのマストの上の燈火が、キラキラと美しくきらめき出した。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア