夏目漱石 『虞美人草』 卍を描いて花火のごとく地に近く廻転した。 最後に穂先を逆に返して帝座の真中を貫けとばかり抛げ上げた。 かくして塔は棟に入り、棟は床に連なって、不忍の池の、此方から見渡す向を、右から左へ隙間なく埋めて、大いなる火の絵図面が出来た。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア