梶井基次郎 『冬の日』 彼は袴も脱がぬ外出姿のまま凝然と部屋に坐っていた。 突然匕首のような悲しみが彼に触れた。 次から次へ愛するものを失っていった母の、ときどきするとぼけたような表情を思い浮かべると、彼は静かに泣きはじめた。 梶井基次郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア