夏目漱石 『虞美人草』 静かなる水は知るまい。 百年の昔に掘った池ならば、百年以来動かぬ、五十年の昔ならば、五十年以来動かぬとのみ思われる水底から、腐った蓮の根がそろそろ青い芽を吹きかけている。 泥から生れた鯉と鮒が、闇を忍んで緩やかに腭を働かしている。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア