夏目漱石 『虞美人草』 湿える燄は、一抹に岸を伸して、明かに向側へ渡る。 行く道に横わるすべてのものを染め尽してやまざるを、ぷつりと截って長い橋を西から東へ懸ける。 白い石に野羽玉の波を跨ぐアーチの数は二十、欄に盛る擬宝珠はことごとく夜を照らす白光の珠である。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア