この径を知ってから間もなくの頃、ある期待のために心を緊張させながら、私はこの静けさのなかをことにしばしば歩いた。
私が目ざしてゆくのは杉林の間からいつも氷室から来るような冷気が径へ通っているところだった。
一本の古びた筧がその奥の小暗いなかからおりて来ていた。
この径を知ってから間もなくの頃、ある期待のために心を緊張させながら、私はこの静けさのなかをことにしばしば歩いた。
私が目ざしてゆくのは杉林の間からいつも氷室から来るような冷気が径へ通っているところだった。
一本の古びた筧がその奥の小暗いなかからおりて来ていた。