梶井基次郎 『筧の話』 私が目ざしてゆくのは杉林の間からいつも氷室から来るような冷気が径へ通っているところだった。 一本の古びた筧がその奥の小暗いなかからおりて来ていた。 耳を澄まして聴くと、幽かなせせらぎの音がそのなかにきこえた。 梶井基次郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア