梶井基次郎 『闇への書』 青空が透いて見えるやうな薄い雲が絶えずその上から湧いて來た。 次へ次へ出て來る雲は上層氣流に運ばれながら、そして自ら徐ろに旋𢌞しながら、私の頭の上を流れて行つた。 緩い渦動に絶えず形を變へながら、青空のなかへ、卷きあがつてゆく縁を消しながら。 梶井基次郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア