梶井基次郎 『闇への書』 頬白は散髮屋の鋏のやうにせはしく、四十雀はけたたましいアイアムビツク。 さうだのに、この瑠璃は終日溪を飛去らず、自ら自らの聲をたのしんでゐるやうに永い午後の倦怠を歌つてゐる。 しかし、そのうちに日はまはり、溪向ふの山は徐ろに日影のなかに沈んでゆく。 梶井基次郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア