夏目漱石 『虞美人草』 二人はようやく胸が広くなったような心持になる。 暗い底に藍を含む逝く春の夜を透かして見ると、花が見える。 雨に風に散り後れて、八重に咲く遅き香を、夜に懸けん花の願を、人の世の灯が下から朗かに照らしている。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア