梶井基次郎 『檸檬』 またそこの家の美しいのは夜だった。 寺町通はいったいに賑かな通りで――と言って感じは東京や大阪よりはずっと澄んでいるが――飾窓の光がおびただしく街路へ流れ出ている。 それがどうしたわけかその店頭の周囲だけが妙に暗いのだ。 梶井基次郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア